聖公会

キリスト教の教派

キリスト教の教派には、ローマ教皇をトップとして強大な階層的構造をなしているカトリック教会に対し、民主的で全信徒の平等を重んじるプロテスタント教会は、無数の教派を生み出しました。

代表的な教派としては、宗教改革によって生まれたルター派、カルヴァン派といった教派のほか、イギリスのヘンリー8世の首長令によって発足された英国国教会があります。

ルター派、カルヴァン派、英国国教会といった各教派は、いずれも幕末~明治以降、日本にも伝道されました。

特に英国国教会は、日米修好通商条約が締結された1858年の翌年には布教が開始され、今日でも「日本聖公会」という比較的大きな組織でのまとまりをみせています。

 

聖公会の教え

英国国教会は、日本では聖公会やアングリカン・チャーチなどとも呼ばれていますが、その教えはどのようなものなのでしょうか。

英国国教会(聖公会)は、ルター派やカルヴァン派と同じく、宗教改革の結果として生まれたプロテスタント系の教派として位置付けられていますが、他のプロテスタント系の教派と違って、比較的カトリックに近い部分を多く残しています。
たとえば、カトリックで非常に重視される聖餐式なども、聖公会は大切にします。

プロテスタントでも、聖餐式は行われますが、ほとんどの場合が月1回で、日曜礼拝の際に毎回聖餐を行うカトリックとは異なっています。
その点、聖公会はカトリックに近い部分も持ち合わせていますから、日曜礼拝のたびに聖餐を行うところが多いのだそうです。

現在では、教会によって日曜礼拝の儀式・流れはさまざまになってきていますから、一概にはいえませんが、たとえば聖餐で使われるパンも、伝統を重んじるカトリックや聖公会では「ホスチア」と呼ばれる特別なパンが使われますが、東方正教会やプロテスタントの場合は市販の食パンが切り分けられるといった違いも見られるようです。

そのほか、各教派ごとの違いはいくつもありますが、ざっくりとまとめると、伝統を重んじるカトリックに対し、自由度の高いプロテスタント、そしてその中間に位置するのが英国国教会(聖公会)だといわれています。