キリスト教の歴史

西暦とキリスト教

日ごろ私たちが何気なく使っている西暦。
紀元前・後○○年などと書かれることもありますが、実はこれはキリストが生まれた年が基準になっています。

世界史の授業などで、紀元前をB.C.(before Christ=キリストが生まれる前)、紀元後をA.D.(ラテン語でanno Domini=キリストの年代)と表す、と習った記憶がある人もいるでしょう。

実際にはキリストが生まれたのは、紀元前であったそうなのですが、西暦=キリスト教の歴史と考えれば、現代のキリスト教はすでに2000年以上もの歴史があるといえます。

 

迫害と分裂

さて、その2000年以上もの歴史があるキリスト教ですが、そのはじまりとなった出来事に聖霊降臨と呼ばれるものがあげられます。
聖霊降臨は、ユダヤ教の収穫祭のために集まったイエスの弟子たちがエルサレムで遭遇した出来事で、集まった人々の中に聖霊の力が注がれ、互いの結びつきを強めることとなったというものです。

洗礼を受け、互いに助け合って生きることは、やがてひとつの共同体=教会という形を作ることとなり、これがキリスト教の原点となっていったと考えられます。

その後のキリスト教の歴史は、布教と迫害の繰り返しでつながれてゆきます。
今でこそ、世界の宗教の代表的な存在といえるキリスト教ですが、使徒パウロなどキリストの弟子たちが布教をはじめた当初は、キリスト教はまだ新興宗教のひとつでした。

当時もっとも勢力を持っていたのはユダヤ教で、キリスト教が根付くまでにはまだまだ時間が必要だったのです。

そのため、ローマ帝国の指導者たちからは、キリスト教は民衆をあおり、反乱を起こす危険な集団と認識され、さまざまな形で迫害されることとなってしまったのです。

その後もキリスト教は、国家の争いに巻き込まれ、1054年には東西教会の分裂という状況に直面します。
東西教会の分裂は、以降およそ900年も続くこととなります。

東西教会の分裂後も、キリスト教はルターを中心に宗教改革などが行われ、プロテスタント派が登場するなど、いくつかの教派が誕生しました。