キリスト教の建築

教会の歴史

今、私たちが「教会」と聞くと、思い浮かべるのはどのようなものでしょうか?
大聖堂のような荘厳な建築を思い浮かべる人も多いかもしれません。

現代に残されている大規模な教会堂は、キリスト教が公認されて以降、4世紀の初めころから作られたといわれていますが、時代によって建築様式は少しずつ異なっているようです。

キリスト教が生まれて間もない初期の時代には、当然現代のような大規模な「教会」は存在しません。

そのため信者はみな個人の家の広間などに集まっていたのではないかと考えられています。

そして、4世紀初めにキリスト教が公認されると、エルサレムをはじめとする主要都市に大規模な教会堂が作られることとなりました。

 

次々に作られた教会

当時作られた教会堂は、長方形の教会堂本体に祭壇が置かれ、奥は半円形、天井はドームづくりという「バジリカ様式」と呼ばれる様式で建てられました。

現代にも残るローマのサンタ・マリア・マッジョーレ教会はその代表的な建築として知られています。それ以降の教会建築は、バジリカ様式をベースとしつつ、さまざまに発展してゆきました。

本体の壁の間にアーチをかけ、屋根を支えるロマネスク様式の教会が作られ、さらに石造りのゴシック様式の教会も作られるようになりました。

ロマネスク様式では、これまでのモザイク画にかわってステンドグラスが装飾に使われたり、ゴシック様式では、尖塔がそびえる教会堂や複雑な彫刻が施されたものなども登場しました。
パリのノートルダム大聖堂やドイツ・ケルンの大聖堂などはゴシック様式の代表的な教会建築です。

このように、急速な変化を遂げた教会建築ですが、キリスト教そのものの変化によって建築が影響を受けることもありました。

宗教改革により、キリスト教の宗派が分かれ、プロテスタント系など新しい形の宗派が生まれてくると、教会も従来の形にとらわれない自由な形の建築物として建てられることがありました。

信者が説教を聞きやすいように座席を広くとったり、説教台を囲むような形で席が配置された教会なども作られたようです。